第27章 赤色への期待とそのおもさ
「#NAME1#ちんってさー何者なの?」
『…中学生?』
「いやそういうんじゃなくてー」
いや紫原、言いたいことは分かるよ
あたしだってなんでこんな眼を持ってるのか知らないし
て言うより何者って、泥棒みたいな言い方しないでよ
「てか赤司ん家広いな」
「ねー!
来てびっくりした!」
「ありがとう
しかし#NAME1#の家も負けてはいないよね」
『あー、うん。今度来る?』
「ほほほ本当!?
#NAME1#ちゃんの家行っていいの!?」
『さ、さつき絞まってる絞まってる
うん。お菓子とか用意して迎えようか
年がら年中あるんだよ』
「じゃあ俺行く~」
「俺も行こうかな」
「なんか面白そうだから俺も行くわ~」
「い、行ってやらないこともないのだよ」
うお、かなり飛び付いてきたな
まあ仲良きことは美しきかな
「テツも誘って良いか?」
『良いよー』
ふと時間が気になって外を見ると既に真っ暗になっており、時計を見ると短い針が6と7の間を、長い針が7と8の間を差していた
『あ、やば
そろそろ帰らなきゃ、うちの家両親共に出張なんだよ』
「あれ、もうそんな時間?」
『てことであたしは帰らせて頂くよ
明日は朝練ある?』
「ああ」
『了解、またね』
ーあたしはその日、征十郎と同じように彼を救おうときめたのです