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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第22章 黄色の入部





紫原と4人で体育館に入るとこの空間には見慣れない黄色い髪が目に入る

彼はさつきが連れてくるよう征十郎が指示をしていた
涼太が部活の時間を楽しみにしていて授業が終わると同時に走り出す姿は最近良く見る光景だ

あたしの前にいる青峰を見て涼太が目を輝かせる


「あ、来た!待ってたんスよー
なんせあんたと一緒にやりたくて入ったんスからねバスケ部!青峰っち!」

「っち!?」

「あー名前っち!ほら!宣言通りでしょ!?
練習中オレのことずっと見てて!」

『無理、青峰ほら』


溜め息を吐いて、青峰にとりあえずテツヤを紹介しろと目線を送る

彼は理解したのかいつもと違い動揺しながら口を開く


「おー…まあよろしくな黄瀬君。コイツにも挨拶しとけよ!今日からお前の教育係だとさ」

「…へ」

「お前のすぐ横だって」


青峰の言葉に周りをキョロキョロ見て、ようやくテツヤを見つけたのか涼太は動きを止める


「はじめまして、黒子テツヤです」

「うんぎゃあ!?誰だアンタ!いつからいたの!?」

「黒子テツヤです。少し前からいました」

「そんで…え!?教育係!?誰が!?」

「ボクです」

「ちゃんと言うこと聞けよ!こう見えても立派なレギュラーだからな!」

「れぎゅ!?バカなー!!」


テツヤに懐いていない涼太の姿に違和感を覚えつつ、備品の中から体調管理の記録簿を取り出し名前を追加する


『…黄瀬涼太っと』


とりあえず練習しなければ始まらないと、虹村先輩とコーチの指示から練習が始まった

どちらにせよあたしは体調管理担当のために、適当な場所に座って目を集中させる


「っしゃあ」

「おお」

「へぇ…?」

「とてもバスケを始めて2週間とは思えないのだよ」

「ホントー、どっかの誰かさんとは大違いだね~」

「ほっといてください」


涼太のバスケのプレイに目を見張らせる虹村先輩に青峰、そしてテツヤと比較する緑間に紫原

そんな時にふと、そう言えば涼太が1軍に昇格してきた日に虹村先輩が征十郎に主将の座を受け渡していなかっただろうかと思い出した





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