第22章 黄色の入部
授業と授業の間の休み時間、教科書を忘れてしまったため借りに行こうと廊下を歩いていると、ピンクの髪を揺らしながらながら何かを探しているさつきを見つけた
『あれ、さつき?』
「名前ちゃん、黒子君にユニフォーム届けに来たんだけど…見当たらなくて…このクラスだよね?」
『テツヤなら後ろ』
「はい」
「きゃあぁあ!?」
「どうかしましたか?」
急に後ろに現れ驚いたのか悲鳴をあげたさつきは注目の的になる
現れたのが予想外の人物だったのか、彼女は動揺していて気が付かない
考えていることは分かる、本当に彼が1軍か怪しんでいるのだろう
だが彼女はそれを口にすることなく、胸元に持っていたユニフォームを彼に渡した
「注文してたユニ届いたから持ってきたよ。はい!」
「!ありがとうございます」
ついに念願のユニフォームをもらえたからか、目の前に掲げてキラキラオーラを出すテツヤ
そんなテツヤを見てさつきはちょっと困惑している
「あ、あと1つ連絡事項。今日から1人1軍に上がってくる子がいるんだけど…」
「あ、その話聞きました。ですよね名前さん」
『うん。確かに征十郎が共有してたよ』
「じゃ話早いね!その彼バスケ部に入ってまだ2週間ぐらいらしいの
だから君に彼の教育係についてほしいんだって、名前は黄瀬涼太」
その日の部活が始まる前の時間、なぜかテツヤと青峰に呼び出されて涼太のことを聞かれたため知っている限りのことをさらさらと教えておいた