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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第20章 黄色と緑色の遭遇





緑間と手を振り特に行きたいところもないのでウロウロとしていると、背後から声がかかる


「名前っちじゃないっスか!」

『…へ?』


振り向くと涼太が立っていた。一応モデルである彼に話し掛けられれば相手のあたしも注目を浴びる

その視線には好奇心や妬みなど色々な感情が混ざっていた


『涼太も買い物?』

「仕事の帰りっス!名前っちは?」

『ぶらり旅』

「えーじゃあいっしょに遊ぼ!オレが名前っちに似合う服を探すっス!」

『…あたしと涼太で買い物するってこと?』

「その通りっス!」

『まあ、良いか』

「じゃ、早速行くっス!」

『う、うぇ?』


あたしの手首を取り彼はレディースファッションが揃っているところへと歩き出す

涼太と一緒にいるせいか視線を感じるが気にしないようにしていると、急に立ち止まった


「ここっス!」

『ぐへ』


涼太が急に立ち止まったためあたしは涼太にぶつかってしまったが彼の体幹は揺らがない

きゃ!とか可愛い声なんてあたしはとっさに出せないな、と勝手に自己分析して鼻を擦る

彼が選んだ店を見て顔が真っ青になった気がした。なぜならば普段全然着ないような服ばかり置いてあったから


『…あたしには似合わないお店だね』

「そんなことないっスよ?」

『いやムリだ』


昔は雪さんの趣味で着ていた服も、流石に中学生になったので自分で選ぶようになり着なくなってしまった


「いいから!とりあえずついてくるっス!」

『えー…』

「名前っちは肌がキレーなんで…」


鼻歌を歌いながらあたし用の服を選ぶ涼太の姿はとても楽しそうで止めづらい

まあたまにはいいかとそのまま彼のわがままを許すことにした





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