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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第19章 お返しくれる?





そのままあたしはシュートを何本か撃ったが、外れることが無かったのでボールをカゴに仕舞い練習を辞めた

もう用が済んでいるハーフパンツを脱ごうとしたが、虹村先輩からの「せめて体育倉庫に行け」という言葉がよぎったので暗い倉庫で脱ぐ

戻るとなんでか制服の征十郎と虹村先輩が軽くではあるものの1on1を始めてしまったので、それを見ている内に時計はいい時間を指していた


「そろそろ終わりにしましょうか」

「あー…くっそ1回も勝てなかったな」

「運が良かったです」


何を言ってるんだ負けたことないくせにと口にしないが彼を見ていると、カバンを見ていたのでタオルかと思い開けていいかのジェスチャーをする

頷いたのを確認し彼のカバンを開けるとお菓子がたくさん入っていた。忘れかけていたがそう言えばホワイトデーだと思い出しながらタオルだけ取り彼に投げる


「ありがとう」

『ほらそろそろ行こ。虹村先輩、鍵返しときます』

「おう、サンキュ」


体育館の端に放置されている鍵を持ち3人で体育館を出る。虹村先輩は更衣室に着替えに行くというので分かれ、征十郎と2人になった


「一緒に行こうか」

『いいよ、女の子たちにお返し配っておいで』

「見たのかい」

『そりゃあタオル取れば見えるわ』

「別に返さなくてもいいんだけどね」

『何言ってんの、ちゃんとお返ししなよ』

「そうだね」


そう言った彼は教室の方へと歩き出す。わざわざ来なくていいのにと思いながらあたしは職員室へと歩く

いつもなら職員室からコーヒーの香りがするのに甘い香りがしたのはホワイトデーだからなのかと考えながら鍵を返し終わり、今度は教室へと歩き出した






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