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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第19章 お返しくれる?





ボールを集めてカゴに戻したところで体育館の出入口の方から音が鳴る

何事かと思い視線を向けると赤い髪が目に入った


「おう赤司、練習がない日にしては来るのが早いんじゃねーのか?」

「おはようございます。虹村さんも名前もどうしたんですか」

「ただの自主練」

『連絡事項を聞いてなかっただけ』

「…」

『どっかの主将から雑用任されてたの!』


また話を聞いてなかったのかと言う目で見つめられので言い訳を口にする。間違ってはない

そのことに何も返してこない彼は持っているボールとスカートの下にハーフパンツを履いているのあたしに視線を向け、再び口を開いた


「名前もバスケしてたのかい?」

『うん。シュートだけ』

「たまには見せてもらおうか」

『えー…』

「いいじゃねえか外してなかったろ」


なんでマネージャーの遊びを選手に、なんなら主将と副主将に見られなければいけないのかと考えながら虹村先輩からのパスでボールを受け取る

全く何なんだとボールを1回ドリブルさせシュートを撃つと、またもリングに掠りもせずにネットを潜った

外れても仕方ないが良かったと胸を撫でおろす


「やっぱ女バス入った方がいいんじゃねえか?」

「名前がバスケ部からいなくなるのは困りますね」

『いやいや、いなくても回るって』


元々はいない存在だしなと考えるとなんだか胸の奥が重くなる

胃もたれのような感覚と手に違和感が生じたのでそれを隠すように自分が放ったボールを取りに行った






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