第22章 事故です事故
『・・・暇だ』
更衣室の扉の横に立ってとりあえず征十郎を待つ
だが周りに特に何もなく暇だ
「いや~…
ダメっしょ~
初日ってもあれはさすがにショボすぎでしょ
何度かヒネリつぶそうかと思ったし」
「あ"ーおれも
見ててムカツクわ」
「…今別に崎ちんに話し掛けたわけじゃないんだけどー」
「あ"あ"!?
てめぇケンカ売ってんのか!?」
「やめるのだよ2人共
あとお菓子をすぐ食うな紫原」
『(あ)』
原作の内容の話しだ
良かった。まだすべて変わったみたいじゃなさそうだ
言ってしまえばさっきまでの練習もそうなんだけど
「…とは言え
黒子については俺も同意なのだよ
今後大丈夫なのか赤司」
・・・うん。会話が丸聞こえだ
あたしの聴覚が良いのではなくて、あいつらの声がでかいか、壁がうすいかのどちらかだが、おそらく前者だろう
「まあ予想はしていたが…確かに練習には最低限ついてきてもらわないと困るね
そこは彼に頑張ってもらうとして…あとは実践で認めてもらうしかないな」
「…実践?
まさかあいつを出すのか?」
「んだよ赤司
お前まだ言ってなかったのか
ウチの地区ではこの時期毎年上位10校で交流戦を行っている
非公式だがただの練習試合より熱の入る大会だ」
「?知っています
来週ですよね」
「ああ…けど帝光は基本実力的に頭2つ抜けてるからな
あえて厳しくするためにわざと制限つきで試合をする
まわりには言わねーけど
今年の制限は1年のみだ
今までスタメンは上級生ローテーションでかえていたが
今回はお前ら5人だけで戦ってもらう」
『へくしっ』
うえ、寒
まだ外じゃないけどマフラー巻こうかな
・・・あれ、中の会話が途切れてるんですけども、これあたしのせいじゃないよね、うん
「…上級生もベンチに入っているが万一危なくなったら交代するが
もしそうなったら最悪降格も覚悟しとけよ
それともう1つ
1年つーことで黒子にも6人目として出てもらう
ただし使えなけりゃ 即降格だ」