第21章 ようこそ帝光バスケ部1軍へ
ざわめきが治まらない体育館
それもその筈だ。1軍のコーチに主将、副主将の征十郎まで居るのだから
「今日が2軍3軍の合同練習日でよかった
混乱をさけるため部員達に詳しい事情はふせてある
そうだね#NAME1#?」
『え、ああ、うん』
「確認しよう
テスト形式は2軍対キミのいる3軍の5対5ミニゲーム
ここで実力を見せてもらう」
その言葉に反応するかのようにテツヤはリストバンドを着けていく
「まず勝つこと
その上でコーチと主将を納得させるだけのプレイを見せること
それが合格条件だ
なお、このテストは例外中の例外だ
チャンスは一度きり、次はない」
「じゃあ 健闘をいのるよ」
『頑張ってねテツヤ
マネージャーとして見ておくから』
・・・あれ、なんであたしはここに居るんだ?
確か征十郎にまたなんか言われて…うん。そうだな
とりあえず、主要キャラ化してきているよあたし
ピーッと言う音と共に試合が始まり、テツヤはミスディレクションを使い自分のマークを振り切る
そこでパッと音を発ててパスを方向転換させていく
その姿を見てコーチと虹村先輩は目を見開きビックリしているようだが、征十郎は楽しそうに口角をあげている
『決まったー!!
どうなってんだこれは…!?』
『パスが急に方向転換…!?』
『いやタップしてはじいてるんだよ
あの…えーと…カゲうすい奴が!!』
『マジかよ…
3軍が2軍を押してるぞお!?』
その時虹村先輩の心を読み取ったかのように征十郎はポツリポツリと喋りだした