第20章 彼の誕生日
征十郎の誕生日と言っても練習があるため、帰りに渡そうと思ってるのだが
これは一体何があったんだろ…
「#NAME1#ちゃん!
この間一緒にマジバに居た人って彼氏!?」
『・・・見てたの!?』
先ほどのさつきの言葉で全員が一気にこちらを向き、聞き耳を立てていることが分かった
その中にもコーチや虹村先輩に、キセキの世代も入っている
『別に彼氏じゃないよ』
「ええ!
じゃあなんで抱きしめられていたの!?」
『それも見てたの!?』
「青峰くんと一緒に」
『よりにもよって青峰か…』
何その話しー、とか聞いてないのだよ!
とか言いながら話しに入ってくる紫原に緑間、無言で入ってくる征十郎
その中で唯一話しに入ってこないのは灰崎だけだ
「それで#NAME1#はなんで抱き締められていたんだい?」
『え、内緒』
「じゃあなんで出掛けていたんだい?」
『内緒』
ごめん征十郎
せっかく征十郎のために外出して、抱きしめられていた理由を話すほどあたしは口軽くないや
少し焦る様子を見せるキセキ達
え、特に焦る理由なくないか
「じゃあ#NAME2#、お前はなぜ男女で出掛けていたのだよ」
『虹村先輩、練習再開しましょう!
メニュー止まってますよ』
「あ、ああ。そうだな」
仕方なく虹村先輩の主将権限を使って話しを止めてもらう
意外と1軍って、のんびりムードじゃない?