第19章 冬ですね
「やっぱ良いの見つかんねーな」
『あいつの好みが珍し過ぎるから悪いんだ…』
良い物が見つからないあたしと高尾は、とりあえずお昼にとマジバに来ていた
だいたい征十郎の家が悪いんだよ。うん
あんなお金持ちならば、ほぼ全て欲しいものは手に入れられるじゃないか
「そいえば#NAME1#ちゃん
バスケ部はどおー?」
『選手の体調、怪我の管理を任されてる』
「へー、すげえじゃん!
じゃ俺がどこ怪我してるか分かるわけ?」
『ちょっと待って』
高尾の言葉に反応して、怪我や体調が悪い部分が無いかと目を見張る
数十秒後、高尾の肩が光って見えた
『肩、痛めてるでしょ
しばらくはシュート練習はしちゃダメ
バスケは前傾になることが多いから、そこで下半身に負担を与える
それが肩に移動するわけ』
「すっげー!
なんでシュート練習はしちゃいけないの?」
『基本的には腕をあげるからダメージが入るんだよ
シュート練習したら余計に怪我負うことになるよ』
「それってどうやって治すわけ?」
『肩と腰の両方を治療すれば治るとおもうよ』
あれ、なんであたしはこんなに治療とか怪我について知ってるんだろ
この間#NAME4#さんの本で読んだからかな
「ていうか#NAME1#ちゃん、目がオレンジ色になってるけど平気?
鏡あんけど見る?」
『え』
ほれと言って手鏡を貸してくれる高尾
そう言えば高尾もコミックの背表紙ではオレンジ色の目をしてなかったっけ?
話しが逸れたと思い、手鏡で自分の目を見る
そこには綺麗なオレンジ色の目をした自分が居た