第2章 赤いカレ
甘いものを食べた後、彼が行くままについて行くとファンシーショップに辿り着いた
彼がこんな可愛らしいお店に来たいなんていったいどうしたのだろうかと思いながら一緒にお店に入る
「クラスだと今はこう…可愛らしいものを好んで使ってる人が多いだろう?」
『そうだね』
「名前も私服はそういうのを着ているが…」
『あれは雪さんの趣味だから…』
「名前自身は、どんなのが好きなんだい?」
『…え?』
好みを聞かれふと考える。あたし自身とは、どうした方が良いのだろうか
少し時間をもらって回ってみた結果、適当にクラスで人気のあるキャラクターのデザインの筆箱を指した
ぶっちゃけ言うと好みではないが、多分このぐらいの年代の子ってこういうのが好きなのではないだろうか
「これか」
『うん』
ずっとあたしの後ろを着いてきていた彼は、指さしたキャラもののポーチを少しの間見つめ、私を見た後に「そうか」とだけ言った
むしろ彼の好みを聞きたいところなのだが、ここはあくまでも小中高生の女子向けのお店である
彼の好みはないのではないのだろうかと考えたのだが、彼はわざわざ考え始めた
「そうだな…」
『ん?』
「先程見かけたんだが」
『え、え?』
スタスタ歩いていく彼のあとを着いて行くと、彼は雑貨コーナーで足を止める
そこで彼は「これかな」と言いながら指をさした
それはシンプルで、探せばどこにでもあるのではないかというアクセサリーだった
『なんか、ぽい』
「そうかい?」
『そういうの好きなんだろうなって、思ってた』
「名前はオレの趣味をよく知っているみたいだ」
『そんなことないと思う』
と言うよりも、彼はなぜ考えていることがわかったんだろうか
あたしが分かったのはここにある中だと男性向けの商品ってこういうのばかりなのではないだろうかと思った
1部のラブラブカップルがおそろーいと身に付けるような、当たり障りないアクセサリー
もしくは少しカッコ良い女子等に向けるスカルをモチーフにしたものとかである
だから、予想が簡単に出来ただけだった