第17章 水色と
「じゃ、これ荷物な」
『ありがと高尾』
帝光中まで送ってもらったあたしはかなり心臓バクバクだった
恐らく顔も赤くて耳まで赤いだろう
「じゃ、部活頑張れよ」
『ん、バイバーイ』
「じゃな!」
そう言って自転車を漕ぎだしてあたしの前から去る高尾
その光景を見送り、あたしは帝光中の一軍体育館へと向かう
「#NAME1#さん?」
『テツヤ、どうしたの?』
その途中で出会ったのはテツヤ
昨日ぶりだが、だいぶ疲れているように見える
「いえ、水飲み場に行こうと思ったら#NAME1#さんが居たので」
『わざわざ話しかけてくれたの?
ありがと!』
「あの、本屋さんの意味が分かりました」
『そっか…ミスディレクション頑張ってね』
こんな早くからテツヤはミスディレクションを見つけて練習してたのか
そりゃ上手くなるわ、うん