第15章 交流戦
「遅れてすまない」
『…お待たせ?』
「やっと来たのだよ」
「あれー?名前ちんなんでジャージ着てんのー?」
『寒かったから貸してもらった』
「なるほどねー」
そういう紫原は既にもぐもぐとお弁当を食べ始めている
ほかのみんなは待っていてくれたようで、お弁当のふたを開けた。そして一瞬で老ける青峰
視線の先を見るとちょっとモザイクかけないとちょっと見せられないかなーって感じの、お弁当と呼んでいいのか分からないものがあった
「峰ちんー何ソレ?」
「弁当…さつきの」
「すげーいいじゃん」
「いる?」
「グロいからいい~~」
自分のお弁当を食べながら他の人のお弁当を見る紫原は何かに気が付いたのか、征十郎とあたしのお弁当を交互に見ている
「赤ちんと名前ちんの弁当の中身、一緒じゃねー?」
「え、マジか?マジだ!」
『そりゃあたしが作ったんだから当たり前でしょうに』
「料理できるのか?オレはできないと思っていたのだよ」
『料理ベタに言われたくないわ』
「名前ちん料理上手だねー、その卵焼きちょうだーい?」
『ん』
「んーありがとーおいしーね」
『どーも』
そんな様子を見てか青峰はさらに項垂れ始める。誰かさつきに料理教えてあげてほしい
でなければ合宿とかの時に手作りとかなったら大変なことになると考えたが、恐らくそのストッパーにあたしは連れて行かれるんだろうなと悟った