第16章 お嬢ちゃん
『…と、とりあえず
プレゼント渡したらどうかな?』
「うん。どうぞ」
「…これって」
「お兄ちゃん、誕生月」
あ、なるほど
赤いカチューシャは妹からのもらった物らしい話しか
「サンキュ!
あ、母さんが迎え来てたぜ
さっき下で車に乗ってるとこ見かけた」
「お兄ちゃんは?」
「俺チャリ」
「分かった
じゃあねお姉ちゃん!」
『バイバーイ』
お嬢ちゃんと別れて、残るのは大荷物を抱えているあたしと高尾
「#NAME1#ちゃんさー」
『(いきなり名前呼び!?)』
「部活、バスケ?」
・・・ああ
帝光中はバスケが強いから、この制服を見るとバスケを連想するのか
『うん
マネージャーを』
「うおお!
マジで!?マジで!?」
目を輝かせながら言葉を連々と並べて話し、マシンガントークをしていく高尾
ちなみにその内容はもちろんバスケについてだ