第16章 お嬢ちゃん
「あ、お姉ちゃん携帯持ってるの?
アドレス交換したい?」
『んー、良いよ
昼間から夜8時9時頃まで部活中だから返信無理かもだけど、良い?』
「お姉ちゃん部活やってるの?」
『うん。バスケ部のマネージャーを』
「あ、お兄ちゃんと一緒だ」
『・・・お兄ちゃん?』
「うん。このプレゼント渡すのもお兄ちゃん」
赤いカチューシャに、バスケ部、お兄ちゃんってことは妹…
それってあのコミュ力高い鷹とかじゃ…
『お兄ちゃんって「お待たせー!
急に呼び出してどったのー?」』
・・・やっぱり
このテンションの高さにコミュ力、バスケ部あやつだ
「あれ?君、帝光中なの?
うっは!バスケの強いところじゃん!」
「このお姉ちゃん、色々手伝ってくれたの」
『初めまして、#NAME1# #NAME1#
見た通りに帝光中で1年生です』
「うっわタメじゃん!
初めまして!高尾 和成です☆」
『(…その☆はいるのか?)』
「お兄ちゃんテンション高いから、ついていくのが大変なの…」
はぁ…と溜め息を吐きながら呆れたように言うお嬢ちゃん
なるほど、納得した
こんなテンションの高い人と居れば大人びていくわけだ