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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第14章 昇格試験





しばらくしてふと思ったことに手が止まり前を向くと、練習頑張ってるテツヤが映る

作業が止まっても9割方終わっているから大丈夫だろうけどと思いながら見ていると。青峰と喋り始めた


「青峰君1軍の練習っていつもこんなキツイんですか?」

「そうか?いつもこんなもんだけど…」

「はい…メニューは多いし、人数は少ないから回転も早くて…3軍の倍はキツ…」

「おわー吐くなテツっっ!!おーいさつきーバケツとタオルー!!」

「え?きゃーっっ」

『あちゃー…』


近くにあったバケツをぶん投げて青峰にパスし、何とか最悪の事態は避けることができた

再び座り、1番最初にテツヤの備考欄に書いた体力アップに赤い丸で囲んでおいたのは言うまでもない


「よーし今日はここまで!!」

「「っつかれしたー!」」

『終わったぁ…』

「うしっ!」


バンッとバスケットボールを持ち直して気合いを入れ直す仕草をする青峰は振り返って近くにいるテツヤを見る


「おーいテツー、今日もこの後残って練習だろ?」

「すいません今日は…帰ります」

「あ、ああ、わかった」


そんは青峰にテツヤはうぷ…と今にも吐きそうな顔色で告げる。その様子を見てか青峰は承諾したようだ

出ていった彼の背中を見ながらさつきがぽつりと呟く


「大丈夫かなぁ…」

「大丈夫だってすぐ慣れんだろ」


青峰はボールをドリブルしながら返す

あの様子だと真面目に体力アップを考えた方がいいと思うと考えて自主練の様子を見ていると今日はみないつもよりも早めに練習を切り上げ始める


「名前」

『はーい』

「帰ろうか」

『今日早いね、片付けするよ』

「苗字ー、赤司を襲うなよ。まあ別に赤司に限った話じゃねえんだけど」

『襲わないわ』


つい青峰のふざけた発言に我ながら真面目に返してしまった

というかドリブルしながら話しが聞こえてるのはすごいなと彼の聴力に驚きながら片付けを始める


「ていうか更衣室だと人が多すぎるなどうせなら倉庫『次その話したらシメるからね』」


だいぶ扱い方が分かってきたのでニッコリ笑って伝えてあげると彼は理解して何も言わなくなる

そのまま残っている青峰とさつきに手を振って、先に部室へ行った征十郎を部室の前で待つことにした






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