第14章 昇格試験
昇格試験の結果発表日、テツヤはさつきに連れられて1軍にやってきた
「失礼します。黒子テツヤ君、連れてきました」
「おうサンキュ」
さつきの言葉に全員がテツヤの方を向く。虹村先輩はさつきにお礼を言い、練習のための何かを考えているようだ
「おっ、ついに来たな!テツ!」
「やぁ…待っていたよ」
「ようこそ帝光バスケ部1軍へ
そして肝に命じろ。今この瞬間からお前の使命はただ1つ勝つことだ」
本当にようこそとか思ってるのか疑問に思う雰囲気だが突っ込まず、ベンチに座り任されているマネージャー業かは知らないが選手達の体調、怪我の管理の記録を広げる
「えー?ホントに来たのー?」
紫原の声に顔をあげると緑間が不満の表情をしている。そこに灰崎が遅刻してやって来て征十郎が注意をしているが灰崎は反省の色を見せずとりあえず謝っているのみ
そのまま歩いていくとテツヤと灰崎が軽くぶつかる
「あいてっ」
「あ、すみません」
「おわぁっっ誰だテメ!?」
「黒子テツヤです今日から1軍に来ました」
「あ"あ"!?マジかよ!?」
こんなんが…!?と灰崎もどこか不満の様子を見せている。見た目だけならあたしでも勝てそうだししょうがないかと視線を記録用のノートに戻した
「よぉし練習始めるぞ!ストレッチ後フットワークからだ」
そんな声に反応しみんなストレッチするのを確認し、選手の体調管理リストに新しいメンバーを追加するため名前を書く
『黒子テツヤ、っと』
今日の日付を記入し、体調の確認をするため目に力を入れて青峰の方を見る
余談だが青峰から始まる理由は1年からの五十音順で行くと青峰が1番最初だからなだけで他に理由はない
『…特に悪い場所はなし』
次に征十郎の体調を見るためにじっと様子を見る
『同上』
見るだけで体調が分かるなんて、見ると身体能力がすべて数値で見えるリコさんみたいだなんて考えながら続いて2年生を見ていった