第14章 征十郎とテツヤ
『ちょ、征十郎!
あたし置いて帰る気か!?』
「あ、ごめん#NAME1#」
『あ、テツヤ』
「#NAME1#さん、なんですか?」
『手品師が、見本かな
頑張ってねー』
そう言葉を残して征十郎の所へ急ぐと緑間と一緒に居た
「お前が1目置いた奴がどんなものか気になったのだよ
だがやはりオレには信じられん
本気であんな奴が化けると思っているのか?」
「…さあね
可能性は感じたが会ったばかりの他人だ
あれこれ世話する義理はないね」
「・・・・・・」
「俺は糸を垂らしただけだよ
それを登ってこられるかどうかは
彼しだいさ」
『何言ってんの征十郎
やだこわーい』
怖がる振りをして緑間の後ろに隠れる
恐らく、今の征十郎は僕司のほうだ
キセキがバラバラになったのは僕司の責任と言っても過言ではない
『あ、やば
#NAME4#さんからここに来てメール来てる』
ここに来てメールとは、そこに行けば#NAME4#さんが居てご飯を食べに行くことになるのだ
『じゃね緑間
征十郎は優しくなりなよー』
「ああ、また明日なのだよ」
「優しく…」
征十郎があたしの優しくに引っ掛かったのか考え込む素振りを見せる
緑間は普通にしているように見えたが本当は…