第14章 征十郎とテツヤ
秋季昇格テストがあった今日。とても大事な日だ
つまりどういうことかと言うのはこれから説明しよう
「#NAME1#」
呼ばれた方向を向くと、制服姿の征十郎が立っていた
『最近征十郎はよくあたしのこと呼びますね』
「青峰を知らないか?
最近、姿を見ないんだ」
『あー…
それは・・・』
チラッと時計を確認する
『3軍の体育館に行けば分かるよ
緑間と紫原も呼ぼう』
「よく分からないが、もうみんな自主練を終了しているから良いだろう」
『おーす
じゃ緑間探してくるよ』
「じゃあ俺は紫原を探してくるよ」
『あー、紫原は大丈夫』
この間マネージャーの先輩からもらったチョコの香りの香水を取り出す
そうしてシュッと空中に香りをばらまいておよそ4分後
「チョコの匂いがするー」
『紫原、これあげるからさ
今からいく場所着いてきてよ』
あたしの手には細い棒にチョコが掛かっているおかし
前世で言う、Pockyだ
「行く行くー」
『はい』
「・・・一体どんな探し方をしているんだ…」
『…誘き寄せ作戦』
「はぁ…」
征十郎は呆れたように溜め息を吐き
緑間を探しに行った