第13章 ダンスとリレー
『おっと!、危なっ』
いや転ぶはずだった
けれどもまさかの柔道の前回り受け身をここでしてそのまま走っているのだ
ちなみに前回りしたときに足引っ掛けられた子を抜かしたため絶賛1位だ
「派手に転べば…黄瀬くんも…」
ひぃ!
女の子こえええええ!
妬みだ妬み、ちょ、いじめられる!
必死になって逃げていれば見えてきた征十郎、ちなみに未だに絶賛1位だ
『せ、征十郎!
が、んばって、ね』
「俺が負ける訳、ないだろう」
パシンッと音を発ててバトンを渡す
征十郎は軽く微笑み、颯爽と走っていった
「#NAME1#っち!
すごかったッスね、前回り受け身!
さすがは#NAME1#っち…」
『ん、ありがと』
「…#NAME1#っち、顔面蒼白ッスけど
大丈夫ッスか? 」
『ははは、大丈夫大丈夫
大丈夫だから…』
おっと、やっば
目眩がめっちゃ、する
『はは、大丈夫じゃないかも…』
「#NAME1#っち!」
今日はよく、後ろへ向かって転ぶな
トリップから帰るの、今日なのかもなぁ…
先ほどと同じく、また背景が、周りの景色がスローになっていく
さらに視界がグラグラ、ゆらゆらしていて
音も聴こえなくて、涼太が何か言ってるみたいだけども、まったく聴こえない
その瞬間にあたしは背中に軽い衝撃を受けた