第13章 ダンスとリレー
「#NAME1#さん、考え事ですか?」
『お、テツヤ
今度はお前とペアか』
「はい。よろしくお願いします
それで、考え事してたんですか?」
『んー、特に気にしなくて良いよ』
テツヤにそう言えば不安そうな顔でこちらを見た
だが、トリップの話しをする予定はまだない
『…テツヤとあたし目線が一緒だね』
「およそ158くらいです
#NAME1#さんは?」
『今月の頭で、およそ159…』
「じゃあ、ほぼ一緒ですね」
ああ、じゃあ征十郎もでかくなるわけだ
最終的に173になるんだから、1年で約5cm伸びるんだもんな
あたしは1cmしか伸びてないのに(小学生で成長期が来たから)
『じゃあ冬には越されちゃうかな』
「わからないですけど、牛乳飲んで頑張ります」
まあ、最終的には抜かされちゃうかな
168cmも伸びる自信がない
『でもテツヤより体重が重い自信はある』
「何言ってるんですか、十分細く見えますよ
僕の方が絶対重いですよ」
『それはあたしのプライドが許さない』
「どんなプライドですか」
その瞬間に、一緒にクスクスと笑い出す
それがまた面白くて目を見合わせたり
「「「(お前らどこのカップルだよ!)」」」
その事により注目を受けていた2人が、心の中でこう突っ込まれたのは間違いないだろう