第13章 ダンスとリレー
『次はダンスかぁ…』
「ペアダンスなら大丈夫だろう
俺と一緒に復習したからね」
『…ハート作ったりして、恥ずかしいけどねー
フォークダンスだと距離が近いし…はぁ』
「そうかい?
俺は楽しいけれどね」
『ま、相手が征十郎だから良い!』
征十郎じゃなく、喋ったことない人だったら多分戸惑ってたもん
「本当に天然物だね。#NAME1#は」
『あたし旬の魚になった覚えないです』
「・・・はぁ」
『(…なぜ溜め息?)』
そう疑問に思ってることを考えて自問自答しようとしているあたし
でも征十郎の考えていることは大体分からないんだけど
表情に感情が出なさすぎて、全く持って何を考えていて何を思っているのか読めないのだ
「まったく、だから天然物は…
緑間と紫原もそうな様子で…敵が多いよ」
『え、あ?
体育祭の話し?』
「気にするな、なんでもないよ」
『ん?んん…』
め、珍しい
征十郎が、征十郎の表情が出てる(というよりオーラ)
なんと言うか、楽しそうで困っている顔
いやどっちなんだよと突っ込みたいが、我慢しよう