• テキストサイズ

ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第7章 こっち見て…?【現パロ・教師×生徒】


先生の言葉に目が点になる。

う…ウソ…


「先生が…私…を…?」


そんなことって…


「…本当は想いを伝えるなんざ考えて居なかった。お前はまだ若いし俺よりこれから先色んな奴らと知り合っていく。だからお前を見ているだけで良いと思って居たんだが…お前が泣きそうな面して側に居て欲しいって言われた時、見るだけじゃなく離したくねぇって思った。」

「っ…!」

「…だがまだ生徒と教師の立場で下手な事は言っちゃいけねぇって思ったからなるべく教師を装っていたが…最終的にはこのザマだ。…こんな先生で失望したか?」


私は先生の言葉に否定するように首をブンブンと横に振って言う。


「そんなこと思いませんっ…!私はずっと先生のことが好きで…好きでたまらなかった…。先生…知らなかったでしょ…?私ずっと先生のこと目で追ってたんですよ?近付きたくて…少しでもこっち見て欲しくて頑張ってました…」


私だって…先生にこんな気持ち…持ってはいけないのに気持ちを持ってしまった。

だから…。


「先生だけじゃない…私だってイケナイ生徒です…」

「…。はっ、適わねぇな…。」


え…?

その瞬間、先生が私を強く抱き締めてきて目を丸くする。

固まっていると先生が耳元で言う。


「…、卒業したら覚悟しておけ。」

「ふぇ…!?」

「今はこれで勘弁してやるが卒業したら嫌というほど想いを分からせてやる。いいな?」

「っ…はい…」


頷くと先生はギュッと抱き締めてきて頭を撫でてきた。
温かい腕の中…だけど生徒としてじゃなく今は違うっていうのが分かるから…胸が嬉しさと安心感で満たされていく…。
/ 135ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp