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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第7章 こっち見て…?【現パロ・教師×生徒】


そんなことを思っていると先生の手が離れ私に言う。


「そろそろ昼休み終わる時間だな。遅れねぇように教室に戻れ。」

「あ…」


あんなに近かった距離が一気に遠ざかる。

それに凄い寂しさが襲ってきて、私は無意識に手を伸ばし先生の服の裾を掴んでいた。


「…どうした?」


不思議に思った先生が振り返り問いかけてくる。


「あ…そのっ…」


え、えぇぇ…私、何してっっ…

自分でも無意識の行動だったからどう言っていいのか分からなくなる。

ど、どうしよう…何か言わないと…っ…


「?」


何も言わない私に先生は再び近づいてきて目線を合わせるように屈んできた。
また近くなった距離にドキドキして顔に熱が集まってくる。


「っ、あ…ごめんなさいっ…私っ…」

「謝らなくていい。何か言いたいことがあるのなら言え。」


そう言って未だ裾を掴んでいる手をそのままに、空いた手で再び頭を撫でてきた。

温かい…優しい手の平…

あぁ、ダメだ…もうこの手に縋ってしまいたくなる…


「…先生…側に居て…ください。」


言っていけない、何がなんでも…
閉まっていた箱の扉がいとも簡単に外れて…
つい口に出してしまった。


私の言葉に先生がピタリと撫でる手が止まり、私もそれにハッとして言ってしまった言葉に口元を手で抑える。


____ なんて事を言ってしまったんだろう。


後悔の念が胸の奥で渦巻く。
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