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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第7章 こっち見て…?【現パロ・教師×生徒】


「チッ、理科準備室なんざ一階じゃねぇか。」

「はは…確かに…。」


不機嫌そうな先生に私は苦笑いを浮かべる。

やっぱり私が運んだ方が良かったよね…


「なんかすみません…」

「あ?何でお前が謝る。」

「その…申し訳ないなって…本当は私が運ばなきゃいけないのに…」


そう言うと先生は小さく息を吐き、片手でダンボールを持ち直すと私の頭をくしゃりと撫で上げた。


「わあっ…!せんせ…っ」

「そんなこと思わなくていい。さっき俺が言った言葉で勘違いさせちまったのなら悪かった。ただ、こんな重いもんを一階まで運ばせようとしたクソメガネに腹を立てているだけだ。だからお前は何も気にする必要はねぇ。」


そういつもの無表情で言う先生の分かりにくいけど言葉に含まれる優しさにトクンと心臓が跳ねる。

触れられた箇所が熱を持ってジクジクと熱い…


「っ…はい…。」


顔が赤くなるのを感じながら、先生に気付かれないように俯き先生と一緒に理科準備へと向かった。












┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈…





理科準備へ着くと扉を開け、中に入れば埃が舞って思わず咳き込む。


「ケホッ…!ケホッ…凄い埃ですね…」

「あのクソメガネっ…掃除しろといつも言ってるだろうが。」


先生は嫌なそうな顔をし、軽く舌打ちをしてテーブルへとダンボールを置いた。


「あ!先生、ありがとうございますっ…」

「いや、別に構わねぇ。それより腕は大丈夫か?」
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