第1章 声の甘さ *
意外な回答に私は目を見開く。
「ど…どうして…です?…こんな声…気持ち悪いじゃないですか…」
「いや?気持ち悪くなんかねぇよ。寧ろ…そそられる。」
「っ…!?」
甘く囁くような声音で最後に言われ顔が赤く染まる。
この人は…狡い…。
「…でもっ…私っ…」
「… 」
名前を呼び私の唇を親指でそっとなぞっていく。
それにビクッと肩を揺らせば兵長が優しくでも何処か低く囁いてきた。
「…聞きてぇ…。お前の声俺に聞かせてくれねぇか。」
「っ~~!?」
瞳の奥が熱く、甘い揺らめきが見え隠れする。
そんな瞳を私に向け声は艶めきとまた違った低い声音で言う兵長に胸のドキドキが止まらない。
本当に…何処までもズルい人。
「ッ…は…ぁ…」
小さく開いた唇から漏れた声が吐息と一緒に兵長の指へ零れ落ちる。
すると兵長はフッと小さく笑い ……
「…そうだ。そのまま、口は閉じるなよ。」
「はぁ…ぇ…ン…あぁっ!」
ズンッと奥深くまで入れられあまりの衝撃と快楽に体を包まれビクンッと背中から弓なりに反れる。
口からは嫌だという程甘い声音が漏れていく。
「ひっ…あぁっ…あっんっ…!」
唇を噛みたくてもそれさえも許さないくらいに揺さぶられ、抑えることも考えられないくらいに…
頭が真っ白になる _____ 。。
「っ…あっ…はぁっ…あぁっ…!」
「っ…はっ、悪くねぇ声だ…」
「んっ…あぁっ…へ…いちょっ…んぁ!」
「…限界か?いいぞ、イけよ。」