第2章 目が合うその先の欲望と *
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「…ん…」
ゆっくりと瞼を開けると当たりは明るくなり始めていた。
朝方……?
目を軽く手で擦りながらゴロンと寝返りを打つと目の前に眠っている兵長の顔がドアップに。
「っ〜〜!?へいちょっ…!」
びっくりしてガバッと起き上がった時、重く気怠い体。
あ…そういえば昨夜…
鮮明に思い出す記憶…。それにボッと顔が熱くなって心臓がドキドキと脈打つ。
最後まではしなかったけど…めちゃくちゃ恥ずかしい…。
兵長が起きたらどんな顔して話せばいいんだろう…。
しかも酒に酔っていたとはいえ…流されちゃうとか…。
でもああいう時の兵長って…ちょっと強引だけど優しくて色っぽい感じなんだなぁ…。
知らない兵長の顔が見れてなんか嬉しい…
そんな事を思っていると下腹部辺りに腕が回ってきてビクリと肩が跳ね上がる。
隣を見てみると兵長が目を覚ましていて視線が合いトクリと脈打つ心臓。
「っ、兵長…」
「…起きていたのか。まだ早ぇだろ。」
寝起きの掠れた声にドキドキする。
どうしてこうも…色っぽいの?この人…。
「ついさっき目が覚めて…すみません、起こしてしまいましたか?」
「…いや、気にするな。それよりもう少し横になってろ。体辛いだろ?」
そう言われ再び顔が赤く染まっていく。
「大丈夫ですっ…それにここは兵長の部屋だし私は帰り…」
「遠慮しなくていい。ほら、横になれ。」
グイッと腕が引かれ兵長の腕の中へ閉じ込められてしまった。
ちょっ…これは…
まるで恋人同士がする…やつじゃ…
「っ…兵長っ…待って…」
「うるせぇ…大人しくしてろ。」
「だって…これは…」
「何だ、嫌なのか?」