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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第9章 愛とこの熱さと温もりの意味【中編△】


え…?

兵長の言葉に自身の手を見てみれば、言われた通り小さく震えていた。


「あ…気付かなかった…」

「…怖いことでもあったのか?」

「っ…!怖い…こと…?」

「あぁ。じゃねぇと震えたりしねぇだろ。」


摩るように優しく…撫でてくる兵長の手にまたポカポカした気持ちが溢れてきて…。
不快感じゃない…。あの男の時は逃げたくて触って欲しくなくて仕方なかった。

なのに…兵長に対しては体は全然拒絶を見せない。
寧ろ…ホッとするような、、、

ギュッとカップを軽く握り締めると兵長は手を摩るのを辞めて私の肩を掴み兵長の胸元へと引き寄せられた。


「っ…!?な、なに…」

「…とりあえず話は後だ。今は何も考えず落ち着け。」


そう言ってポンポンと頭を軽く叩き、今度は優しく撫でてくる。
温かくて…あれだけ震えていた手が嘘みたいに落ち着いていく。

今までの男達には思わなかった感情。

これは…、、、安心感ってことなのかな?


小さい子を宥めるように撫でてくる手に嫌な気持ちは湧かなくて…
もっとして欲しくて…つい頬を胸元に擦り寄せた。

それに応えるかのように兵長は手を止めず、震えが落ち着くまで頭を撫でてくれた。











暫くして落ち着きを取り戻した頃、私はゆっくり自身に起きたことを話し始めた。


「…さっき自室に居た時…男が部屋を訪ねて来たんです。」

「…それはお前が今まで相手にしてきた男か?」

「はい。兵長との約束があったし…話すだけにすればいい…そんな軽い気持ちで男を部屋に入れました。そしたら…男が背後から抱き締めてきて…今までの私だったらそのまま事へ及びました。だけど…出来なかったんです…っ。約束とか関係なく…触れられるのが気持ち悪かったっ…」
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