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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第9章 愛とこの熱さと温もりの意味【中編△】


あんな…感覚は初めてだ…
だから余計に戸惑って…


「必死に抵抗してっ…でも男の力には適わなくて…もう無理だって思った時…頭の中で兵長の声が響いたんです…」

「…俺の?」

「はい…。そしたらあんなに不安だった気持ちが無くなって…兵長に会いたくなって…精一杯の力を出して男の足を踏みつけてきました。」


そして無我夢中で兵長の部屋まで走って…
兵長に会えた時…何故か抱き着きたくなって自分の思いのまま行動した。


「だからあれだけ怯えていたのか。」

「…っ…どうして…っ…」

「…あ?」


何で…貴方だけにはこんなに違う感情が出てくるの?


兵長にしがみつきながら思いをぶつけるように言う。


「…何でっ…兵長だけはっ…嫌悪感も何もないっ…あの男達と違うとこなんて…ないのにっ…!」


ドンッと兵長の胸元を拳で叩く。
何が違う?何処があの男達と違うの?

分からない…分からない…

何度も何度も胸元を叩いていると、兵長はパシッと両手首を掴んできて目線を合わせてきた。


「やぁっ…離せっ…!」

「…何が違うか?その野郎共はお前を利用して欲を発散してるだけの奴らだ。俺はそんな奴らとは違う。てめぇを利用しようとも思ってねぇし体だけを見てる訳じゃねぇ。」

「でもっ…一緒の男じゃないっ!!」

「あぁ。確かに同じ男だ。だがもしそいつらと同じ男だというなら何故お前は俺に会いに来た?」
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