• テキストサイズ

ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第9章 愛とこの熱さと温もりの意味【中編△】


それからというもの…、、、
兵長から言われた約束を守りつつ、部屋に行き特訓を受ける日々。


まだ自分自身に広がるこの暖かい気持ちの正体は分からずじまいだけど…何故か兵長との特訓は苦痛ではなくて続けられている。

そんなある日のこと。


今日は特訓が早めに終わって自室で休んでいた時、コンコンと扉がノックされた。
誰だろう…?

そんなことを思いながら扉を開ければ…この前の男の兵士が立っていた。


「貴方は…」

「久しぶりだね。最近は誘っても断ってくるからどうしたのかなって思って来たんだけど…入っていい?」

「…どうぞ。」


話すだけにすればいい。
軽い気持ちで男を部屋へと招き入れた途端…、、、
背後からギュッと抱き締められた。


「っ…!?ちょっ…、」

「…あぁー…久々の君の温もり。ねぇ、何で最近ノリ悪いの?」


耳元で囁くように聞かれ、眉を一瞬顰める。


「っ…別に。理由は無いです…」

「本当に?理由が無かったら断ったりしないよね?」

「…しつこいですよっ。」


男の腕から逃れるように身をよじれば、男は余裕に暴れる私の体を強く抱き留めて逃げられないようにされてしまう。


「…!ちょっとっ…」

「おやおや〜?今日はやけに抵抗するねぇ?いつもは素直に従順に身を委ねてくれるのに。何の心境の変化?」


その言葉に私はピタリと動きを止める。
そうだ…何で私…抵抗してるんだろう。
いつも通り身を任せてしまえばいい…。

それなのに…どうして…?


頭の中で色々考えを巡らせていると、男は静かになった私を見てチャンスだと思ったのか唇を首元へと滑らせて…
舌で下から上へとなぞられる。

その瞬間、ゾクッとしたようなものが体全体を包み込み…
悪寒に似たような感覚が何度も何度も体に襲いかかってくる。


な…何…これ…?
/ 135ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp