第9章 愛とこの熱さと温もりの意味【中編△】
そう言うと、リヴァイ兵長は「…そうか」と言って手を離された。
何だったんだろうっとん〜っと頭の中で唸っていると、兵長が私を見つめたま言う。
「、俺がお前の居場所になりたいと言ったら嫌か?」
「…え?」
この人は何を言っているんだろう。
居場所…になりたい?
じゃあ____ 、
「…相手をしてくれるってことですか?」
だって…それしか思い付かない。
問いかけると兵長ははぁっと深く息を吐いて呆れたように言ってくる。
「…どうしてそうなる。俺はそういう意味で言ったんじゃねぇ。」
「え…?違うんですか?」
「…まずはそこから叩き直さなきゃいけねぇな。、体だけの繋がりだけが居場所じゃねぇ。それを教えてやる。」
真剣な表情で伝えてくる兵長に本気なんだと思い知る。
教える…?体を繋げる以外に…居場所を感じられるってこと?
そんな事…有り得ない。
「…意味分かりません。」
「今はそれでいい。だが絶対分からせてやる。」
「どうしてそこまでするんですか。」
何で…私にそこまでしてくれるの?
放っておけばいいのに。
構う理由が分からない。
「…まずてめぇに必要なのは感情だと思ったからだ。今のままだとてめぇは危ない事でも躊躇わずに行くだろ。それに平気で傷まで付けさせてやがる。そんな奴を見て放っておくことは出来ねぇ。だから感情を教えて意思を付けさせる。…これだけの理由では不満か?」