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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第9章 愛とこの熱さと温もりの意味【中編△】


「怖い?何にだ?」

「…握られた時、ここが…暖かくなって…次々と溢れてきて…」


胸を抑えながら言うと兵長はただジーと見つめ聞いてくれている。


「…自分でも知らない感情で…怖くなりました…」

「…そうか。なぁ、。」

「はい…」

「手を貸せ。」


いきなりの指示に私は目を丸くして兵長を見つめる。
手を…?

意味が分からないまま大人しく手を差し出せば、その手をギュッとあの時みたいに優しく握ってきた。


「っ…!?」


温かい温もりに再びあのポカポカした感情が胸内に広がっていく。
また…この感覚…っ…

手を引こうにも引けなくてどうしようと思っていると、兵長は私を見つめたまま言う。


「…今どんな感じだ?」

「え…どんなって…あの暖かい…ぽかぽかしたような感じが…」

「それは不快感からくる感情か?」


不快感…?
兵長からの問いかけられた言葉に私はふと握られている手へ視線を落とす。

嫌だとか、離して欲しいだとか…そういう気持ちは無い…
というか…今までそんな事思ったこと無かった。

だから色んな男と肌を重ねる事が出来るんだろうけど。
だけど…どうして兵長の時はこんな暖かな感じがするんだろう。


「…いえ…多分嫌では無いと思います…?」
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