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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第9章 愛とこの熱さと温もりの意味【中編△】



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「ん…」


あれから何分時間が経ったんだろう。
意識が浮上して瞼を開ければ、シーツの上にいつの間にか寝かされていて。

ボーッとする中で左隣に寝返りを打つと、何故か目の前に兵長が寄り添うように横になり眠っている。

え…!?何で…!?

びっくりしてさっきまでの眠気が嘘みたいに吹っ飛んで勢いよく起き上がる。

するとズキッと腰が痛み昨夜の情事の名残りを体が訴えてくる。


「っ…最悪…」


腰を擦りながら小さく悪態を呟くと、ふいに腕が掴まれて振り返れば兵長が薄ら瞼を開けてこちらを見ていた。


「へ…兵長!?」

「…起きたのか。」


何とも言えない色気を含んだ声色に心臓が跳ね上がる。
寝起きの兵長の声…色っぽ過ぎる…

今まで相手にしてきた男性達は起きたらもう既に居なくて。
こうしてずっと居てくれたことなんて無いし、寝起きの姿なんて見た事もない。

だからなのか…。
新鮮で何故か嫌な気がしない。


「…はい。ついさっき起きました。」

「…そうか。」


兵長もゆっくり上体を起こし、私を見つめると手が伸びてきて頬に触れられる。

え…?


そして私を見つめたまま兵長は口元を緩めて言った。


「…顔色良くなったな。」
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