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【鬼滅の刃/煉獄】真冬の夜の夢

第5章 遭遇








「えっ…でもあなたは…!」



は炭治郎に "大丈夫" とでも言うような視線を向け、なんとも慈愛に満ちた微笑みをした。



(…………っ!)

訳がわからないが、炭治郎はに笑みを向けられ、こんな時だが頬に熱を帯びるのを感じた。


は斬撃を繰り出し合う二人を見据えた。



(この距離なら…!)



「炎の呼吸、壱ノ型、不知火!!!」



ザシュッッッ!!!





力強い踏み込みで、はその鬼との距離を一気につめ、殴りかかった。


の斬撃は鬼の口元を抉った。
鬼は後ろに素早く後退し、との距離をとる。



「はあ!?あいつ誰だ!??鬼殺隊なのか!??馬鹿じゃねぇのか刀も持たずに!!!!!」


遠くで見ていた伊之助が叫ぶ。





杏寿郎もまた、この出来事に驚いていた。
突然現れた女性が、素手で、あの固い鬼の体を抉っていたのだ。



彼女の深藍の羽織の下には、「滅」の文字が見えた。

(よもや…この女性も鬼殺隊なのか…?加勢は有難い、だが…)

杏寿郎は鬼、"猗窩座" がの登場に少しだけ動揺を見せた隙をつき、また攻撃を放つ。

杏寿郎の攻撃を受け、また距離をとった猗窩座はを睨み訊いた。



「女、お前は何者だ」


もう、が抉った口元は、回復していた。


「…名乗るほどの者ではありません」


「そうか…女を殺す趣味はなかったが、お前はなにか、嫌な感じがするな…」


しばし、沈黙が流れる



シュン………



は気が付くと、猗窩座が目の前にいた


(まずい、この距離では間に合わない…殺される……!)

杏寿郎はの元へ向かわなくてはと思った瞬間、


バチンっっ!!


は猗窩座に殴られていた

杏寿郎はしまった…と思ったが、

なぜか猗窩座も、吹っ飛んでいた。

見えなかったが、猗窩座もまた、あの女性に蹴りを入れられていたのだ。




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