第4章 我武者羅
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「……に、………とう……」
誰かの…声が聞こえる
まだ、寝ていたい、起きたくないという気持ちと
その声の主が気になる気持ちが入り混じる
私はゆっくりと瞼をもちあげる。
窓が開いているのだろうか、
室内のぬくもりの中に、ひんやりとした心地よい風を感じた。
「……よく、頑張ったね…君はすごい子だ…」
霞む視界で捉えた声の主は、私のすぐ左上にいた。
私はベッドに横になっており、その人はベッドの側の椅子に腰かけて、私を見つめているように見えた。
(誰……かしら……)
「でも…には…たち一族には…本当につらい思いをさせてしまったね…」
(頑張った…?…一族…? この人は、なんの話をしているのかしら………)
「産屋敷家一同、心から感謝するよ……」
(……なんだろう…とても不思議な声色だわ…
頭が、ふわふわするような……)
私は気を保っていられず、また眠りに落ちてしまった。
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー