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【鬼滅の刃/煉獄】真冬の夜の夢

第1章 追憶




「ぅおし…なんとか乗り込めたな」

「あぁ」

「おっほ!ずげぇすげぇすげぇすげぇ!!!!!主の腹ん中だぜぇ」

「俺っ、外出て走るから!!!どっちが早いか競争するぜぇ…ヒッヒッヒ」

「やめろよ馬鹿かよ! じっとしてろよ恥ずかしいやつだな!!
……それで?煉獄さん…だっけ?柱の人」

「うん、すでにこの列車に乗っているらしい」

「合流できるのかな…顔とか覚えてるのか?」

「大丈夫だ、あの人の匂いは覚えてる!だいぶ近づいているみたいだし…」






「「「「 うまい!!!!!! 」」」」」





炭治郎が4両目の貫通扉を開けようと手を掛けたとき
前方に座っている人物がそう叫んだ。



「「 うまい…!! 」」


力強く、よく通る声


毛先が炎のように赤い、橙色の頭髪


がっしりとした体格


「あの、すみません…」


「「 うまい!!!!! 」」




「煉獄さん!!!」



「「 うまい!!!! 」」


杏寿郎は自分の名を呼ぶ炭治郎に返事をするように

またもや

「うまい!!」

と言った。

「あっそれはもう、すごくわかりましたから…」


炭治郎は杏寿郎の勢いに圧倒されていた。




「むっ君たちは…」

「鬼殺隊の、竈門炭治郎と、我妻善逸、嘴平伊之助です。鎹鴉から指令を受け、この汽車で煉獄さんと合流するようにと言われました」

「うむ!そういうことであったか!まあ、こちらに座りなさい」



炭治郎は杏寿郎に「ヒノカミ神楽」について知っていることがあるか尋ねた。


しかし炭治郎の淡い期待は一瞬で消えてしまった。



「うむ!そういうことか!!だが知らん!!「ヒノカミ神楽」という言葉も初耳だ!!
君の父上がやっていた神楽が戦いに応用できたのは実にめでたいが、この話はこれでお終いだな!!!」

「えぇ!ちょっと…もう少し…!」

「俺の継子になるといい!!面倒を見てやろう!!」


明後日の方向をみながら杏寿郎が叫ぶので、

炭治郎は

「待ってください!そしてどこをみているんですかっ」!」

と言った。



その時…




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