第1章 追憶
「なんだあの生き物はーーー!!!!!…コイツはアレだぜ、この土地の主……この長さ、威圧感、間違いねぇ…今は眠っているようだが油断するな!!!」
伊之助が珍しく震えている。
「いや、汽車だよ 知らねぇのかよ」
高ぶる伊之助に善逸がツッコミを入れるが、
「シッ!!…落ち着け!! まず俺が一番に攻め込む…!」
「いやお前が落ち着けよ」
「この土地の守り神かもしれないだろう?それから、急に攻撃するのもよくない」
炭治郎までこの調子である。
「いや汽車だって言ってるじゃんか。列車わかる?乗り物なの。人を運ぶ。この田舎者がっ」
「「「猪突猛進!!!!!」」」
伊之助が汽車の側面に突っ込んでいった。
騒ぎから駅員が数名やってきてしまった。
「何をしてる貴様ら!!!」
「げっ!!」
「こいつら刀もってるぞ!!」
「警官!!警官を呼べ!!!!」
「やばい!!やばいやばい!!!逃げろ!!!!」
間一髪のところで物陰に隠れられた3人は、汽車の出発を待っていた。
「堂々と刀ももって歩けないんだよな…。政府公認の組織じゃないから、俺たち。鬼がどうこうって言っても信じてもらえないし。混乱するだろ。」
「一所懸命頑張ってるのに…」
「仕方ねぇよ、とりあえず刀は背中に隠そう」
「あっ!!汽車が出発する!!!」
「うぉりぁあ!!乗り込むぞ!!!子分達、俺様に続けぇぇえ!!!」
「あっ待て伊之助!!」
「えぇ!おいてかないで~~~!!」
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