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【鬼滅の刃/煉獄】真冬の夜の夢

第16章 暁闇の元





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「!!!!!」




思った以上に大きな声が出て、自分でも驚いた。



玄関はどこかと家の周りを歩いていると、縁側の方の戸が開いているのに気がついた。

人の気配もしたので、冨岡かと思い近づくと…。
冨岡がに覆い被さっていた。


全身の血液が逆流する程、気が動転した。





「……今は稽古をしているのか?」



抱き合うように縺れたふたりを見て、憤慨しそうだ。
いや…もうしているのかもしれない。



「いえっ、今は、倒れた私を義勇さんが庇ってくださって…」


冨岡が自分の羽織をの上で脱ぎそのまま彼女に掛けた。


……なんだ、その行為は。


もそれを自然に受け取り身を起こす。


俺はに駆け寄り、日光から彼女を守った。


濡れ髪のなんて誰にも見せたくなかった。
しかもなぜ冨岡の着流しを着ているんだ…。















「あまりを日にさらすな」


日に当たっていた私の体を気遣ってか、杏寿郎さんは自分の陰に私を入れる。


杏寿郎さん…怒っている……。


淡々と話す杏寿郎さん。
こんな様子は初めてで、どうしたらいいかわからず今度こそ何も言えなかった。




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