第14章 琴線に触れる
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「、開けてもいいか?君に会いたいと言う人がいるのだが…」
その次の日、
が文机を寄せ、布団の上で書き物をしていると、襖の向こうから杏寿郎に声をかけられた。
筆を置いてから、どうぞ と返事をし襖が開くと、
そこには炭治郎と善逸、伊之助がいた。
「まぁ!みんなそろって!会えて嬉しいわ、今日はどうしたの?」
「見舞いに来てやったぞ!この俺が!」
「こら伊之助っ!すみませんさん、怪我のこと煉獄さんから聞いてお見舞いに来ました。」
「これっ、お花を…。さんに1番似合うお花を"俺が"買ってきました!どうぞっ!」
ジャーンっと、効果音がなりそうな程仰々しく花束を差し出され、の目の前が一瞬 白色と桃色でいっぱいになった。
「おまっ、紋逸!なに自分だけの手柄にしようとしてんだよ!」
伊之助が善逸の脇腹に突っ込んだ。
「わ!暴れるなよ!それと俺は善逸な!」
「ふたりとも、いい加減にしろ!ほんと、騒がしくてごめんなさい、、これ、俺たちからです!」
炭治郎がカーネーションの花束をに改めて差し出す。
「わぁ…すごく綺麗だわ…!嬉しい、ありがとう」
白と桃色の細かな花びらがすごくかわいい。
あまり花を贈られることはないので、は顔を輝かせ、しばらく花束を抱えて楽しんでいた。
軽い談笑をしていると、炭治郎が背負っていた箱から カリカリと音がし、小さな禰豆子ちゃんが出てきた。