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月の雫

第14章 二人きりの時間ー三日月宗近ー


ー月胡ー

今日から二泊三日で私の時代へ休暇を過ごしに行く。
パートナーは…

三日月宗近

やはり、いつも一番近くで支えてくれている宗近にした。
みんなに話した時、驚くくらいすんなり決まって。
予想通りだったのか、宗近が適任と思ったのかは分からないけどモメなくて良かったな。
現代の服を着た宗近は、着物の時とまた違った色気と妖艶さを増している。
服を選んだのは私だけど、びっくりするくらい似合った。
パンツの裾上げ必要なかったし。

髭切「月胡、お土産買って来てね。」

膝丸「ゆっくりしてくるんだぞ。」

『ありがとう。
長谷部、留守を頼みますね。』

長谷部「お任せください。」

『じゃ、いってきます!』

みんなに見送られ、宗近とゲートを潜った。

『まずは政府に行くね。
許可と車のキーを受け取ったら、旅のスタートだよ。』

宗近「俺は初めて行く時代だから、月胡が頼りだぞ。」

『いつも、頼りっきりだから今回は任せて。』

宗近「…楽しみだな。」

『ね。』

翡翠「よー、月胡と三日月。」

…予想はしていたけど、本当に来たよ。
担当だから仕方ないんだけどね。
おそらく、帰りも会ってから戻るんだろうなー。

翡翠「…考えてる事が、顔に出すぎ。
まぁ、いいか。
はい、許可証と車のキー。
点検出してあるから安心して乗れるよ。」

『そこは素直にありがとうと言っておく。』

翡翠「許可証はバッグに入れて持ち歩くんだよ。
二人を守護する役割も兼ねてるからね。」

三日月「危険があるのか?」

翡翠「忘れた?月胡は別格なんだって事。
力を制御出来てるけど、100%感知されないとは言い切れない。
ま、自分で護れるとは思うけど、保険だよ。」

『一応、宗近と私の気配はこの時代に紛れるようにしておいたよ。』

翡翠「うん、正解。
じゃ、いってらっしゃい。」

『行ってくる。』

ホント、お父さんかよ。
…ありがたいけどね。

『宗近、荷物…。』

三日月「こういうものは、男が持つものだろ?
俺にかっこつけさせてくれ。」

『…お願いします。』

ほんと、その顔面偏差値と男前な性格は反則だよ。
この旅行中、私の心臓はもつだろうか…



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