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月の雫

第38章 契りー膝丸ー※


『あぁ…膝丸……っはぁ…。』

「熱い、な…。」

熱い。
確かに熱いけど、それ以上に…

『幸せ…だね。』

「あぁ…月胡に出会えた事以上の幸福があるとは、思いもしなかった…。」

硬く熱く大きな膝丸自身に最奥まで揺さぶられて…
もっと深い所で繋がる事が出来た。

「もう、離さないからな。
覚悟しておけ。」

『ん…。』

それは、こちらの台詞。
反論してやりたいのに、この口からはもう吐息しか出ない。
キツく抱きしめられているはずなのに、苦しくなくて。
全てから護るように、包み込んでくれている。

私を揺らして乱すのも、穏やかで優しい。

『膝丸は…優しく抱くのね。』

「…今は、な。
より深く・強く繋がるために。」

含みのある言い方だが、限界が近い私には確める事は出来ず。
最奥に膝丸の熱を感じると同時に意識を手放した。

翌日体を起こすと、髪色が膝丸と同じになっていた。

「瞳も同じ色だ。」

『膝丸…この事を言っていたの?』

「そうだ。
さて、しっかりと定着したようだから…。」

と、また褥へと押し倒された。

「今度は好きなようにさせてもらう。」

『えっ?…んっ!!』

激しい口づけと共に、膝丸がナカへと入ってきた。

「今度は想いを伝える為に…抱くぞ。」

『あっ…!もう、十分…あぁっ!!』

私への想いは、半端な物ではないと身体で解らされた。



加州「あ〜るじ。」

『あ、清光。』

加州「こっちにきて。」

『えっ!?』

膝丸から解放され、空腹を満たしていたら清光に連行された。
ここ、次郎の部屋じゃないか。

次郎「待ってたよー。」

乱「主さん、座って!」

『これは…。』

部屋に入れられて、全てを悟った。
だって、真ん中に純白のウェディングドレスが置かれているのだもの。

加州「俺たちが綺麗にしてあげるからね。」

次郎「アタシ達の正装って戦装束だろ?
膝丸は洋装だから、主もドレスがいいでしょ!」

『どうしたの?これ…。』

乱「みんなからのプレゼント!
主さんの幸せは、僕たちみんなの幸せだからね。」

加州「みんなで祝うからね。」

『…うん。』



ーendー


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