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月の雫

第13章 幸せな悩み事


さて、と。
私の時代での休暇はありがたいが、誰と行くか…

『こんのすけー。』

こんのすけ「お呼びでしょうか。」

『私の時代での休暇って、何度かもらえそう?』

こんのすけ「はい、そんなに頻繁には無理ですが希望されれば通りますよ。
主さまの日頃の行いが良いですから。」

…そうか?
仕事は真面目にこなしてるけど、翡翠や一部の役人には噛み付いてるぞ?

まぁ、いいか。
そう言うことにしておいて。

『なら、順番に刀剣を連れて行けるね。
ありがとう、こんのすけ。』

ならば、今回は彼にしよう。
何処に行こうかな。
ドライブはしたいなぁ。
車の免許は憧れだったから、取らせてもらった。
車も所有していて、政府施設に預けてある。
ドライブと温泉。
でも、ホテルに泊まりたいかな。
和風な本丸とは違うのも、刀剣達は楽しいかも知れないし。
私の休暇だけど、一緒に行く刀剣も楽しまないとね。
あ、彼の服も何着か用意しないと。
二泊三日位って言ってから、予備も含めて五着あればいいか。

端末を開き、男性用の通販サイトを検索して似合いそうなものを見繕う。
パンツの裾上げくらいは出来る。

うわっ…
急にテンションが上がって来た。

これを一緒に行く刀剣の度に出来るとなると、かなり楽しいぞ。

悩んでいたのが嘘のようだ。

コンコンコン

三日月「月胡、まだ起きているのか?」

しまった。
早く休むように言われて私室に居たのに。

『ごめん、宗近。
すぐに休むよ。』

宗近「いや、具合が悪いのではないなら良い。
久しぶりに起きて、興奮して眠れないか?』

『そんなところ。
ありがとう、心配してくれて。』

宗近「いや、寝ようと思ったら月胡の部屋が明るかったからな。
何でもないならよかった。
では、おやすみ。」

『おやすみなさい。』

優秀な近侍だ。
さ、もう休もう。

私の時代への休暇は二週間後に決めた。
ホテルを手配して、あとはゆっくり決めよう。



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