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月の雫

第13章 幸せな悩み事


三日月「俺一人でやったんじゃない。
皆の協力があったからだ。」

そうだよね…
みんなが滞りなくこなしてくれたおかげだよね。

三日月「前に月胡が作ってくれた“びーふしちゅー”だったか?
あれは美味かったなぁ。」

宗近…

『次の休暇日に作るね。』

三日月「それは、嬉しいな。」

さりげなく催促してくれて。
私の負担にならない、でも気が済むように。
どうしてこんなに、宗近の側は心地いいんだろう…
肩の力を抜いて、楽でいられる。

こんのすけ「主さま、おはようございます!
回復されたのですね。」

『おはよう、こんのすけ。
ありがとう、もう大丈夫だよ。』

こんのすけ「三日月殿がしっかり仕切っていましたよ。
皆も協力的で、この本丸は素晴らしいですね。」

やっぱり、宗近が頑張ってくれたんだね。
ビーフシチュー以外のお礼も考えないと。

こんのすけ「そうそう。
主さまがお休み中、膝丸殿から聞かれましてね。
主さま、お一人で休暇を取れるかと。」

『膝丸が?』

こんのすけ「はい。
可能なのですが、刀剣男士一人を付き添いとする事が条件です。
主さまの時代でゆっくりお休みになられては?
政府からの許可も出ていますから。」

私が気を張っていると気付いてくれたんだ…

こんのすけ「当本丸は、かなり貢献なさっているので全体での慰労も考えてますから。
まずは、主さまがお休みになられては?」

『充分休ませてもらったよ?』

こんのすけ「それは、病ででしょ?
何も考えずにお休みするんですよ。
急がなくていいので、行先ややりたいことがまとまったら連絡くださいね。」

それでは、とこんのすけは戻っていった。

三日月「だ、そうだ。
月胡。
せっかくもらえる休暇だ、ゆっくり考えるといい。
…共に行く相手も含めて、な。」

…それが問題だよね。
誰と行こうか。
それによって、行き先も変わってくるなぁ。
誰を選ぼう?
誰と行っても楽しめそうだけど…

私は…誰と行きたい?

三日月「月胡、これなんだが…。」

『これはね、……、』

今は仕事だ。
休んだ分の確認と、これからの予定を考えないと。



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