第10章 闇退治
翡翠が女審神者を連れて行った。
私は怒りに震えて、動けない。
髭切「月胡。」
髭切が抱きしめて来た。
髭切「がんばったね、いい子。
泣かなくていいんだよ。
刀剣達は解放された。
早く、ウチの本丸に連れて行ってあげよう?」
『うん…。』
そうだ。
一刻も早く、こんな場所から出してあげたい。
グッと涙を拭き、蜂須賀虎徹達の方へ戻る。
『私の本丸へ来て、お風呂に入って、美味しいものを食べて、ふかふかのお布団で休みませんか?』
蜂須賀「みんな…いいのか?」
『もちろんです。
手入れ、させて下さい。
まずは、それからです。』
蜂須賀「わかった、お願いする。」
まずは四振の手入れをする。
日本号「…資材を使わずに、か。」
『中傷までですが。
…前田さまと後藤さまは応急手当てだけで、本丸に戻ってから完治させますね。
さ、調子はどうですか?」
陸奥守「えぇ気分じゃ。」
明石「…ほんまに。」
『では、広間へ。
髭切・膝丸は彼らと一緒に来て。
私は先に行くね。』
髭切「わかった。」
膝丸「転ぶなよ。」
『気をつける。』
一足先に、ダッシュで広間に向かう。
『宗近!』
三日月「片付いたか。
みな、本丸に来てくれる事は了承してくれたぞ。」
『ありがとうございます。
まずは、前田さま・後藤さまの応急処置を。
それから、残りの皆様の手当てをします。
今剣と岩融は先に本丸に戻り、お風呂・着替え・食事・布団の準備をするよう伝えて。』
今剣「わかりました!」
岩融「任せておけ。」
それから、重傷二人を動かしても大丈夫な状態にし、みんなの手入れを終えて本丸へ帰った。
『宗近、皆様をお願い。
私は手入れ部屋に行く。
あと、一期に、手入れ部屋へ来るように伝えて。』
三日月「わかった。」
石切丸と小狐丸に二人を運んでもらい、すぐにとりかかる。
酷い…
これ、戦で出来た傷じゃないよ。
人為的なものだ…
あの審神者…許さない。
一期「主!」
『ちょうど、終わったよ。
前田藤四郎さまと後藤藤四郎さまです。
まだ、眠っているからそばに居てあげて。
目を覚ましたら、状況の説明を。』
一期「わかりました。」
『この本丸に残るかどうか、一期次第だよ。』
一期「ありがとうございました、主。」
『ん。』
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