第10章 闇退治
『髭切、翡翠に連絡を。』
髭切「わかった。」
髭切が式神を飛ばすと、翡翠がすぐ来た。
翡翠「ご苦労様。
…貴女を投獄します。」
女審神者「なんでよっ!
私が何をしたの!!」
翡翠「本丸業務の放棄。
刀剣男士の私物化、並びに手入れの放棄。」
女審神者「私の刀剣よ!
どうしようと、私の勝手でしょっ!!」
女審神者がそう叫んだ時、三条派に渡した式神が来た。
問題ないようだ。
『膝丸、そちらは?』
膝丸「みな、落ち着いている。
服も着せた。」
では、刀剣の術を解くか。
『“解”。』
刀剣達を自由にした。
『ならば、刀剣に問いましょう。』
部屋にいた四振に近づき、跪く。
『貴方達はこの審神者を主として認めていますか?』
蜂須賀「………。」
『思う通りにおっしゃって下さい。
大丈夫です、あの審神者の力は封じてあります。
貴方達の言葉でお話しください。
そうすれば、望んでいない呪縛は解けます。』
蜂須賀「私は…主と認めていない。」
パキンっ。
蜂須賀虎徹と審神者を結んでいた契約が解けた。
翡翠「はい、政府との仮契約にするね。
そうしないと、消えてしまうからな。」
『ありごとうございます、翡翠。
陸奥守吉行さま・日本号さま・明石国行さまは?』
陸奥守「わしもじゃ。」
日本号「俺も。」
明石「俺もや。」
女審神者「あんたらっ!
私を抱かせてやったのに、この、恩知らずっ…
むぐっ!!」
『黙りなさい。』
女審神者の口を私の手で塞ぐ。
『その汚れた口で彼らを愚弄する言葉を吐くな。
望んでなければ、拷問でしかない。
彼らは生きている。
幸せになる為に、顕現されたんだ!
こんな環境で、こんな事をする為じゃないんだよっ!!」
翡翠「月胡。」
翡翠に肩を掴まれた。
翡翠「コイツを連れて行く。
審神者を剥奪し、幽閉する。
蜂須賀虎徹。」
蜂須賀「なんだ。」
翡翠「政府との仮契約は、新たな審神者と本契約を結べば解ける。
このまま政府へ来て新たな審神者の元へ行くか、この月胡を新たな主とするか、好きにしていいよ。
この本丸の刀剣、全員に伝えて。
一度は月胡の本丸へ行きなさい。
しっかり、手入れをしてもらうんだよ。」
蜂須賀「……わかった。」
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