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月の雫

第8章 おかえりといらっしゃい


『何より、小夜を導いてあげて欲しい。
宗三さま、貴方にも。』

宗三「私も宗三でいいですよ。
貴女は侍らせたいわけでも、戦狂いでも無いのですね。
いいでしょう、力を貸します。」

江雪「私も、惜しみなく尽力いたしましょう。」

『ありがとうございます。』

次は…

『一期一振さま。
今、当本丸には薬研・乱・厚・五虎退・骨喰・鯰尾がおります。
貴方にも、彼らの導き手になっていただきたい。』

一期「喜んで。」

穏やかな印象な一期は、いかにもお兄さんという感じだな。

『岩融さま。
今剣がずっと、お待ちしてましたよ。
すぐに会わせず、申し訳ありません。』

岩融「なに、夕刻まですぐだ。
楽しみは取っておいた方がいい!』

豪胆な方だ。

『改めまして、よろしくお願いします。
ここは私の部屋です。
夕刻までゆっくりとお過ごし下さい。』

式神を呼び出し4人の世話を任せ、執務室へと戻って残りの仕事を片付けた。

三日月「これで、執務はおわったな。
俺は部屋に戻っている。」

『はい、お疲れ様でした。』

さて、部屋に戻るか。

『戻りました。』

一期「お疲れ様です。」

岩融「お疲れさん。」

江雪「お忙しいのですね。」

宗三「お疲れ様です。」

『ありがとうございます。
みなさん、私室のお風呂で良かったら入りませんか?
まだ、宴会まで時間がありますから。』

江雪「良いのですか?
女性の浴室に…。」

『江雪が気にしないのなら、お使い下さい。』

岩融「俺は最後でいいぞ。」

一期「私も後でいいですよ。」

宗三「ありがとう。
では、兄上からどうぞ。」

江雪「では、そうさせていただきます。」

江雪をお風呂へ案内し、タオルなどを渡す。
それぞれが入浴している間に雑談をし、四人が揃ったところで端末を開き、本丸の説明をした。

『個人の部屋もありますが、刀派や新選組のような以前の繋がりで大部屋を使っている所もあります。
その辺は個人に任せてますので。』

岩融「随分と自由なんだな。」

『そうですか?
内番などもありますよ?』

岩融「いや…
ちゃんと、扱ってくれてるんだな。」



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