第7章 お手合わせ
そうだ…
五虎退の為に、彼を顕現しよう。
彼ならきっと、五虎退を。
藤四郎達を導いてくれる。
あと、小夜の兄弟と今剣の相棒だな。
明日は鍛刀を中心にやろう。
太郎も帰還するから、迎えてからだな。
あとは、討伐時代をきっちり調べておかないと。
検非違使が出始めてるようだから、編成とかをもっと詰めないと。
ぷに。
そんな事を考えていたら、髭切が頬を突いて来た。
『なにするの?髭切。』
髭切「眉間に皺が寄ってるよ?
せっかく、美味しいご飯食べてるのに。」
そうだった。
みんなで夕食を摂ってたんだ。
『そうだね、ご飯に失礼だ。』
髭切「何を考えてたの?」
『明日の予定。
でも、もう止める。』
ご飯が終わって、お風呂に入りながら、リラックスして考えよう。
『明日は太郎が帰ってくるから、夜は宴会だね。』
次郎「準備はあたしに任せておくれ!」
次郎、嬉しそう。
太郎が旅に出た日から、禁酒してたもんね。
それだけ心配だったし、寂しかったんだろう。
『うん。
頼んだよ?次郎。』
次郎「あぁ!!」
光忠「料理は任せておいて。
太郎太刀の好物をたくさん用意しようね。」
乱「飾りつけは僕達に任せてよね。」
『うん。』
仲間も増えるから、そちらの分は私が用意しておこう。
『あ、次郎。
お酒の手配は私に任せてね。
太郎と次郎の好きなの、取り寄せておくから。』
次郎「助かるよ!
また、飲み比べしようじゃないか!」
伽羅「敵わないんだから、辞めておけ。」
次郎「なんですって!?」
あー、あー。
宴会は明日なのに、すでに盛り上がっちゃってるよ。
次郎、嬉しいよね。
私も、早く会いたいよ。
太郎から届いた手紙は、懐にしまってある。
願掛けみたいなものだけれど、心はちゃんと側にあるからね。
夕食を終え、お風呂に入りながら明日の流れを確認する。
まず、太郎をお迎えして。
鍛刀は4本。
手伝い札を使おう。
驚かせたいから、一人で頑張るぞ!
討伐や遠征は休みにして、準備や休養に当ててもらおう。
お風呂から上がったら、お酒と料理を注文しないと。
明日はもっと、賑やかになる。
…それに、ちゃんと寝ないとね。
石切丸…怖かった……
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