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月の雫

第7章 お手合わせ


『おいで?和泉守…。』

和泉守「おいっ、ちょ、待てって!!」

『問答無用っ!!』


……少々お待ちください……


加州「なんで、俺達まで…」

大和守「ホントだよ……」

長曽祢・和泉守「………(死亡・笑)」

五虎退「主さま、手ぬぐいをどうぞ。」

『ありがとう。
五虎退、軽くやろうか。』

五虎退「はい、お願いします!』

新選組(勇者っ!!)

五虎退の動きを見ながら、手合わせする。
うん、身軽で素早い。

『五虎退の動きは、私に似ているね。』

五虎退「!そうですか!?」

『うん。』

五虎退「なら、主さまを目指しますっ!!」

『いや、嬉しいけど、五虎退は私なんかより強くなるよ。』

まだまだ成長過程だもんね。
私は人として、成長が終わってしまっているからこれが限界だろう。
新選組と手合わせしていて、実感した。
今度は、衰えない努力をしないと。

『って事があってね。』

三日月「そうか。」

手合わせを終えて執務室に戻り、宗近にさっきまでの出来事を話した。

三日月「ならば、月胡。
俺と縁を結ぶか?」

『…宗近、冗談で言うことじゃないよ。』

神と縁を結ぶ。
つまり、交神するという事。
簡単に言えば、神様と結婚する事だ。
そうすれば、人は神と同等になり、不老不死だ。

三日月「俺は本気だ。
月胡が望めば、いつでも良いぞ。」

『宗近…。』

三日月「無理強いする気もない。
月胡が心から望んだ時は、応える。
それだけだ。
覚えていてくれ。」

宗近の優しい本気が伝わる。

『…ありがとう。』

その時が来たら、お願いしよう。
本気には本気で応えなくては。

三日月「さて、月胡よ。
ここに美味いまんじゅうがあるのだが?」

『!すぐにお茶を煎れます!!』

こういう気遣いが、本当に嬉しい。
重くならないようにしてくれたんだね。

小狐丸「ぬしさま、失礼しますよ。
先程、万屋で大福を買って来たのですが。」

『ありがとう!
今日のおやつは豪華だね!!
そうだ、おやつ食べたら毛繕いしようか、小狐丸!』

小狐丸「本当ですか!?
是非、お願いします!!」

三日月「俺も手伝おうか?」

小狐丸「三日月殿にやってもらうと悪戯されるので、結構です。」

三日月「おや、手厳しい。」

あぁ、ほのぼのだなぁ。



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