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月の雫

第7章 お手合わせ


ーothersー

月胡が第二部隊を迎えに行き、検非違使を封じて戻って来た事はすぐ本丸中に広まった。

次郎「ていうか、主は何者なんだい?」

鶴丸「いや、審神者だろ?」

光忠「ちょっと、桁違いだけどね。」

鯰尾「あれでも、抑えてるんだよね?」

骨喰「らしいな。」

五虎退「剣術も出来るそうですよ?
お手合わせの約束をしました。」

その言葉に反応したのは、熱血新選組。

長曽祢「ほー、それは俺も手合わせ願いたいねぇ。」

和泉守「おいおい、相手は女だぞ?」

堀川「でもさ、あの、主さまだよ?」

堀川の言葉に、みんな考え込む。

大和守「だったら、主に頼んでみたら?
手入れ終わってからさ。」

「「「だな!」」」




ー月胡ー

『…五虎退と手合わせの約束はしたけど、何故に長曽祢なの?』

手入れが終わった所を、加州に拉致されて道場まで連れてこられると、新選組グループと五虎退が居た。

長曽祢「五虎退の前に、主の力を見せてもらおうと思ってな。
これでも、元の主は道場主だ。
適任だろ?」

『いいの?五虎退。』

五虎退「はい。
あ、でも、次は僕とお願いしますね。」

『わかった。』

和泉守から木刀をもらい、長曽祢と向かい合う。

長曽祢「さ、どっからでも来い。」

『…じゃ。』

構えた長曽祢に駆け寄り、木刀の根元を叩いて落とし、背後に回って首筋に木刀を当てる。

和泉守「しっ、勝負あった!」

『長曽祢、甘く見過ぎ。』

隙だらけだった。
力を見る為だとしても、舐め過ぎだろう。

長曽祢「…参った。」

大和守「加州…あれって。」

加州「剣術というか、暗殺術。
道場剣術よりも実践向き。
俺たちよりも、堀川っぽいかな。」

堀川「闇討ち・暗殺は僕のオハコだからね。」

『力がなくて身軽な私が身につけるなら、これでしょ?』

まぁ、すごく努力したけど。
簡単に身につく訳がない。
才能という物もあるとは思うけど、生まれ持ったバケモノ霊力とは違う。
才能があっても努力しなければ、力にはならない。
いや、武の才は人並みで。
翡翠のバカに煽られて、必死にやったなぁ。

…やっぱり、色々と腹が立つ。

大和守「あ。
主から殺気が。」

堀川「ほら、兼さんも手合わせしてもらいなよ。」

和泉守「いや、今はヤバいだろ!」



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