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月の雫

第7章 お手合わせ


薬研「お邪魔するぜ、大将。」

『どうぞ。』

薬研「体調はどうだ?
二日酔いとか。」

『昨日の行いに深く反省はしているけど、体調は問題ないよ。』

薬研「そうか、良かった。
本当に酒に強いんだな。」

『うん、記憶もちゃんと残ってる。
…忘れてしまいたいけど。』

薬研「ははっ!
酒で忘れられないのは難儀だな。
ま、何かあったら言ってくれ。」

『ありがとう、薬研。』

さすが、本丸お抱えの薬師だ。
みんなの体調も気遣ってくれてるし、頼りになる。

三日月「月胡。
討伐に行ってる第二部隊の帰りが遅いようだが。」

『…確かに。』

第二部隊の実力なら、何の問題もない時代だった。
端末を開き、様子を見ると…

『なんだって!?』

三日月「どうした?」

『検非違使だ。
第二部隊が行った先で、検非違使が出ている。』

三日月「なんと。」

『迎えに行ってくる。』

三日月「月胡がか!?」

『うん。
短い時間なら、行ける。
宗近、留守を頼んだよ。』

三日月「わかった。」

転送装置へ走って行き、第二部隊の元へと跳ぶ。

みんなの気配を探って行くと、まさに検非違使とやり合っていた。

『みんなっ!』

山姥切「主!?」

『今、行く!』

移動しながら印を結び、検非違使の動きを止める。

『みんな、無事?』

五虎退「はい、酷くても中傷です。」

『すぐに帰って、手入れしよう。
戻るよ!!』

みんなを連れて、本丸へと戻った。
中傷は蜻蛉切、青江。
山姥切・五虎退・燭台切・巴は軽傷。

光忠「主、時間を跳べたんだね。」

『短い時間ならね。
宗近が帰りが遅いのに気づいてね、調べたら検非違使が出現してたから。」

すぐに手入れ部屋に行き、中傷の二人を手入れしながら話していた。

青江「なんだか、一緒に戦えそうだねぇ。」

『ご要望とあれば。
剣術、出来るよ?』

巴「えっ…。」

青江「冗談…だったんだけどなぁ。」

『みんなに何かあったら、ヤるよ?』

蜻蛉切「頼もしいお方だ。」

五虎退「今度、お手合わせお願いできますか?」

『こちらこそ、よろしくお願いしますだよ。』

本丸に来てからあまりやってなかったから、ちょうどいいな。
術の方の稽古ばかりしてたから。



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