第6章 日常
午後になり、鶴丸・今剣・小夜と万屋に来た。
約束していたクレヨンと自由帳を二人に買い、一度解散して各々の買い物をする事にした。
留守番組にはお菓子を買っていこうかな。
ん?
ビー玉サイズの水晶玉だ。
…そうだ。
これに祈りを込めて御守りにできないかな?
小さな巾着作って入れたら、よさそうだな。
多めに買って行って、太郎のを急いで作ろう。
明日の出発に間に合うように…
必要な物を買い揃えても、まだ待ち合わせ時間には早かった。
ふらふらと歩いていたら、アクセサリーが目に入った。
綺麗なピアス…
鶴丸「主、終わったのか?」
『あ、うん。
鶴丸も?』
鶴丸「あぁ。
…綺麗だな。買わないのか?」
『着ける機会がないかな。』
鶴丸「そうか?」
『うん、シンプルな物ならいつでも着けてられるけどねー。』
鶴丸「今着けてるみたいなのか?」
『そうだね。
こういう方が、好きだし。』
今着けているのは、ダイヤのピアス。
初めてもらったお給金で買った物だ。
鶴丸「誰かからの贈り物か?」
『残念、自分で買ったご褒美だよ。』
鶴丸「ふーん。」
なんだよ、自分で聞いておいて興味なしか!
鶴丸「そろそろ時間だな。
行こうか。」
『うん。』
待ち合わせ場所に行くと、今剣と小夜が待っていた。
なんだか、駄菓子をたくさん買ったみたい。
『楽しめた?』
今剣「はいっ!
お菓子をたくさん買ったので、みんなで食べましょうね!」
小夜「主に、これ。」
『ん?金平糖?』
今剣「はいっ!
あるじさまにお似合いだと思って、小夜と買いました!」
『ありがとう…
嬉しい、大切にいただくね。』
本当に、優しい子達。
長谷部の言う通り、ちゃんと愛されてるなぁ。
鶴丸「なぁ、主。
甘味食べてから帰ろうぜ。」
『いいね、行こうか。』
近くの甘味処に入り、各々好きな物を注文する。
本丸に来てから初めての買い物は、楽しく過ぎた。
長谷部「おかえりなさいませ、主。」
『ただいま。
これ、みんなで食べよう。』
長谷部「ありがとうございます。
明日のおやつにいただきましょうか。」
『そうだね。』
遠征や討伐に出かけたみんなも帰ってきて、報告書も出して今日の仕事は終わった。
.